「いい家」

「いい家」を手に入れる

自分にとって、家族にとって「いい家」とは決して他から押し付けられるものではありません。

もくじ

「いい家」ってどんな家?
「なんとなく心地良い家」
住宅の目利きになる
目利きになる住宅雑誌はこの雑誌
時代に残る著名な建築家
最後に一言

そもそも「いい家」とはどのような家なのでしょうか?

ネットで「いい家」と検索し目につくのは、おおよそ次のような言葉ではないだろうか。

人や環境に優しい家
健康で快適な家
維持管理が容易で長持ちする家
資産価値が下がらない家
価格が手頃な家
安全安心に暮らせる
居住性と家族の健康に配慮
家族の繋がりを生む家
省エネルギーの家

加えて近年のコロナ渦では
清潔に暮らせる家も「いい家」の条件の一つになるのかもしれない。

これら条件の多くは、おおよそ数字で表現できる住宅性能に関することである。

内見会やモデルハウスにて見学される方々の様子を見ていると、来場者がずっと立ちっぱなしで各部屋を回り、所々で立ち止まり詳細なところに関心したり「なるほどね〜」と納得したりしながら一通り住宅内を見学し、お礼を述べて退去する家もあれば、どこにも関心するることもなく、さっさと出たくなる家もある。

中には居心地が良く、庭に面した大きな窓から足を投げ出し、まるで自宅にいるときのように、いつの間にか座り込んでしまっている家や初恋の時のように「ときめき」がある家、玄関に足を踏み入れた途端、胸が「キュン!」とする家もある。

この違いはなんなんだろうか?

お子さんと一緒に家を見に行った時、それまでご機嫌だった子が家に入ると突然、泣きだしたり逆に少々ご機嫌斜めだった子が、なんとなく微笑んでいたりという経験はないだろうか?
「他の住宅会社さんの家では泣きじゃくるこの子が、ここの家では微笑んでいる」
「さっきまで泣いていたのに、この家に入ると泣き止むの」
などとこのような、ご両親の言葉を聞いた経験もある。

多くの住宅を設計し、数多くの住宅を見てくると本当に「いい家」には、これらの数字では表現できない何かがあることに気付く。

それは言葉では表現しにくい感覚的なものではあるが、一言で言えば「なんとなく心地よい家」と、いえるのかもしれない。

「なんとなく心地よい家」

なんとなく設計していては「なんとなく心地よい家」を創ることは不可能である。

「なんとなく・・・」と言えば、
「はっきりと説明できない」「わけもなく」「どことなく」「取り立てていう様子がない」とも言われるが、一般的には数字化できない感覚的な世界と、とられるかもしれない。

しかし、ただなんとなくでは家を建てることは出来ない。敷地の方位、季節や時間などを考慮し光の入り方や風をが通る計画を行い、景色が良い方向には開口部を設け、視線が気になる方向や見たくない場所は塞ぎつつ「抜け感」を感じるよう計算しつくした空間構成を行う。

「なんとなく心地良い」と感じる住宅は、詳細な部分に至るまで計算され尽くした「いい家」であると考えても良いだろう。

近代建築の三大巨匠の一人ドイ出身のミース・ファン・デル・ローエが唱えた「神は細部に宿る」の言葉通り「なんとなく心地良い住宅に仕上がるように、設計者はどんなに些細な箇所む含めて住宅全体の寸法を決める。

床面積にふさわしい天井の高さ、開口部の位置と大きさから始まり、床と壁の間に取り付ける巾木の種類と寸法、天井と壁に取り付ける回り縁の形と寸法、窓枠の寸法、さらに格子や障子などの室内建具も格子の数や寸法など、住宅内のありとあらゆる寸法に注意を払い寸法を決め設計図を描くことで「なんとなく心地良い家」を創り出すのだ。

ちょっと極端かもしれないが、人の顔を例にすると、ふたつの眉、ふたつの目、ひとつの鼻、ひとつ口とパーツはどの人も同じだ。

顔を構成するのに髪の毛も考えなければならないと、ご指摘を受けるかもしれない。
確かに髪の毛も大きな要素と言えるが、あくまでも顔として考えたいので髪は省きたい、それに生え際は個人差が大きく、私自身もあまりふれられたくない個人的な理由もある。

さて、人の顔を構成する6つの要素に加え輪郭という、わずかに7つで構成される顔の各パーツの位置と大きさの寸法的な差は数mmほどから大きくても10数mmの違いで世界3大美人と呼ばれたり、ミスユニバース日本代表や各地のミスコンで優勝できる人、あるいはヒッジョーに悔しいことだが各部位の寸法が私と数ミリ違うだけで、イケメン男優として映像の世界で活躍している者もいる。

たとえ、同一人物であったとしても顔の一部が数ミリ動くだけで多彩な感情を表現し、豊かな表情を産み出すことをご存知であれば、住宅も数ミリの違いで、その空間から受ける印象は大きく違ってくることを理解いただけるだろうか。

「いい家」の設計は些細な気配りの集合体で空間は構成され「なんとなく心地良い家」はこのように繊細で心配りがなされた設計の上に成り立つ、本当にいい家を求めるのであれば、このような細部にわたり住まい手のことを考えた建築士に依頼すべきである。

川合玉堂や横山大観、小林古径、山口蓬春、伊藤浸水と、日本を代表する芸術家をはじめとして、多くの著名人の住まいを設計した建築界の大御所、吉田五十八氏はその著書「饒舌抄」の中で、ある古老の言葉として「一口に言って『いい家』とは」との問いに
「かりにある人が家を建てて新築開きに招ばれたとして、そのお宅へ伺って、一わたり家を拝見して、気持ちの良い普請だが、さりとてここばかりが良いといって、取り上げるほど位良いところもないかわりに悪いところもないしと考えながら、そこの主人さんと、いろいろと話をしているうち、なにかこう心がだんだんと、あたたまってきて・・・さて帰る段になると、なんとなく心が惹かれて去り難いような気がして・・・家に帰ってからも、なにかもう一度あの家へ行ってみたくなるような家がほんとうによく出来た家なんですよ」と綴っている。

住宅の目利きになる

骨董品の目利きになるには、とにかく良いものも、いかがわしいものも多くの品を見るというように、住宅もより多くの作品を見て感性を磨いた方が良いに決まっている。

実際に建っている住宅を見学できれば理想的だが、図書館にて著名な建築家の作品集や建築雑誌に掲載される作品、あるいはWEBにて優れた住宅を見ることだ。

もちろん物事全てに個々の好みもあるだろう、しかし目利きになるには好き嫌いだけでなくどこが優れているのか、いけないのか客観的に見つめなければならない。

確かに作品の中には、住宅業界の最先端を突っ走るような作品もあるだろうし純和風の数寄屋建築、民家型や町屋、和モダンなどなど数多くの作品がある。様々な作品に触れるうち、新しい発見もあるだろうし、徐々に自分の好みも明確になり自分と家族にとって「いい家」をイメージできるようになるだろう。

ここで気をつけて欲しいのは、優れた住宅も必ず見ていただきたい。住宅雑誌の中にはタイアップ記事、いわゆる広告費さえ払えば、どんなに目を覆いたくなる住宅でも掲載している地方新聞、地域情報誌、タウン誌を発行している会社が発刊する分厚くとも、お値段手頃な住宅誌雑誌だけを見ていてはいけない。

同じく住宅の見学も近くの住宅展示場ばかりを巡っていてはいけません。
また、近年は住宅にも時代に合わせた流行があるようで、住宅会社のキャッチコピーにトレンドのキーワードを使っている会社は、単に時代に流されているように見受けられ、はっきりとした住宅に対するポリシーがなく、ただ売れれば良いと考えている会社である可能性が高く要注意だ。

また、住宅展示場は金額構わず、フルスペックの住宅である、と断言してもよく、住宅展示場の住宅を見学した場合、必ず金額の確認をしておくこと!

ただし住宅展示場の物件を見学に行くと、ひつこい営業につけまわされるリスクもあるので、住所氏名を伝えなければ見学させてもらえない住宅会社は最初から避けなければならない。

「いい家」を手に入れる第一歩として、書店で住宅雑誌を立ち読みすることをお勧めする。懐に余裕があれば、昨今の雑誌社は紙離れでどこも経営が苦しいようなので手当たり次第に購入いただければ、ありがたい。

神田 古本市

目利きになる住宅雑誌はこの雑誌

住宅系雑誌(馴染み深い住宅作品)
雑誌名 出版社 参考価格
チルチンびと 風土社 ¥980
住む 農山漁村文化協会 ¥1,257

建築家系雑誌(個性的住宅作品)
雑誌名 出版社 参考価格
CasaBRUTUS(カーサブルータス)マガジンハウス ¥980
ELL•DECO(エル・デコ)ハースト婦人画報社 ¥1,800
モダンリビング ハースト婦人画報社 ¥1,800
I’m home(アイムホーム)商店建築社 ¥1,894
SUMAI no SEKKEI(住まいの設計)扶桑社 ¥1,280
新建築住宅特集 新建築社 ¥2,420
LiVES(ライブス) 第一プログレス ¥1,010
CONFORUT(コンフォルト)建築資料研究社 ¥1,980
住宅建築 建築資料研究社 ¥2,640

時代に残る著名な建築家

旧井上房一郎邸
高崎市「旧井上房一郎邸」

数多くの住宅を設計した著名な建築家を紹介します。
残念ながら、その作品は住宅であることから簡単に見学することは出来ませんが、著名な建築家の作品だからこそWEBで見ることが可能です。
中には取り壊しの難を逃れ、大切に保存されている作品もあるので、もし近くに存在したり、旅行で近くに行くようであれば、是非に見学されることをお勧めします。

藤井厚二 1888年12月8日 – 1938年7月17日
アントニンレーモンド 1888年5月10日 – 1976年10月25日
吉田五十八 1894年12月19日 – 1974年3月24日
前川國男 1905年5月14日 – 1986年6月26日
吉村順三 1908年9月7日 – 1997年4月11日
清家 清 1918年12月13日 – 2005年4月8日
林 雅子 1928年7月11日 – 2001年1月9日
吉田圭二 1930年9月16日 – 2015年12月9日
宮脇 檀 1936年2月16日 – 1998年10月21日
小井田康和        2006年

最後に一言

住宅の内覧会やモデルハウス、あるいは友人知人のお宅に訪れたとき、いつのまにか腰掛けていたり、何か気持ちの良い場所に座り込んでいたとしたら、その家があなたにとって「いい家」ではないでしょうか。

そんな住宅を見つけたなら、新築計画を進めてもいいのでは?

もう一つ大切なこと

住宅設計に不慣れであると「夏に設計した家は夏の家になり、冬に設計すると冬の家になる」と言われます。

長い年月を暮らし続ける住宅の設計は、今の暮らしだけを考えて設計してはいけません。
住宅は今だけ「いい家」では困ります。10年後、20年後さらにその未来をも考えた設計をしなければ「本当にいい家」だとは言えないのではないでしょうか。

住宅設計を多く手がけた吉田圭二氏は「無限定空間」と名付け、現代の壁で仕切られた個々の部屋という概念から、住宅内の空間を限定せず暮らしの変化とともに住空間も自由に変化させる住宅を提案した。

間仕切壁が無い家と言えば、フリップジョンソンの「ガラスの家」や菊竹清訓の「スカイハウス」が頭に浮かぶが、普段の暮らしの中で間仕切壁がなければ暮らしにくいことは明白である。

長い年月の中で、私達の暮らしおよび家族構成やご自身の体力的な面でも変化がある。
「いい家」にはこの暮らしの変化にも柔軟に対応できる、間取りの可変性を求め、暮らしに変化があった場合、速やかに部屋の用途を変行できる仕掛けおよび、対策を施しておく赤系をしなければならない。

家づくり相談窓口

コロナ渦の社会に思うこと

感染拡大と社会

昨年、新型込栓感染症の爆発的な感染状況に、マスコミでは感染者数だけに注目していた報道が目立ち、感染拡大は確率の問題だと思い、このサイトでは人口比率の感染者数を追い掛けていた時期がある。まもなくCOVID-19に関するWEBサイトで感染者数と共に人口比率も容易に確認できるようになったので、当サイトに掲載することは止めた。

新型コロナウイルスにより社会が一変し、働き方も大きく変わっている。しかし変わらないことを一つ見つけた。

“コロナ渦の社会に思うこと” の続きを読む

本当にゴメンナサイ・・・

新型コロナウイルス感染症対策

今回の新型コロナウイルス感染症では互いに尊重し感染対策への理解を深め、互いに思いやる姿勢が大切であることを多くの方が感じたのではないだろうか。人々の未曾有の危機が生じた場合は、多小個人を義性にしても人々が一致した行動が、自分自身を救うことに綱がるのではないだろうか。自分1人くらいなら大丈夫などと考えていると、この危機から逃れられなくなるような気がする。一人一人が感染対策をおこない、正しく恐れ、正しい感染対策を行い、人として正しい行動を行えば、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の発出をする必要もなく、この感染症で不要に命を落とす方もおらず、経済へも影響も最小限で済み、2週間もあれば新型コロナウイルス騒動も収束するに違いないと、私は考えてる。もっと言えば国民全員が清く正しく行動するなら、法律もいらないのではないだろうか?

勘違いしないでいただきたいが、だからと言って今回新型コロナウイルス に感染してしまった方が悪いと言っているのではない、あくまでも新型コロナウイルス感染症は病気なので、人が生きている間、何かしらの病気にかかるのは当たり前である。

感染症としては、細菌によるエボラ出血熱やペスト、結核、鳥インフルエンザなどなど、最近では虫歯も感染症ではないかと思っている。また真菌による水虫なども感染症といえるだろう。性感染症対策としてあらぬ情事に遭遇した場合には避妊具をつけることは当たり前、感染したくないなら近づかなければ良い。新型コロナもこれらの感染症と同じであり、感染経路として飛沫が最も危険性が高いと言われる新型コロナ対策としては、三密を避け飛沫が飛散する行動を避けることが重要であり、さらに何かの拍子て感染した人を決して責めてはいけない。

東京出張

この新型コロナ渦、国産材普及に向けた会合が開催されることになり、東京へ出張することになった。本来であればお断りしたい気持ちもあったのだが、新型コロナ感染症により大きく様変わりした社会での生き方に大きく影響を与える住宅及び、住宅を構成する木材産業との関わり、またSDG’sと住宅の関係などなど、今後の社会と住宅、素材を考える上で参考になると思い、会合前日まで迷っていたが、やはり出席することにした。

金沢東京のアクセスは航空機とJR新幹線、あるいはのんびりと自家用車という手もある。自家用車が最も感染症対策には有効だとも思うが、事故や披露など、その他の要因が心配なので、今回は最も短時間で到着できるJR北陸新幹線をチョイス。

みどりの窓口

前日、みどりの窓口にどかっと構えている担当者に
「明日の東京行き7時48分発『かがやき504号』帰りは最終でお願いします」
担当者は
「お座席は窓側と通路側どちらにいたしますか」
と、聞いてくるので
「とにかく人が少ないところ、マスクをしているから、分からないでしょうが私高齢者、血圧も高め。とにかく人が少ない場所お願いします」
「階段から遠い車両でもよろしでしょうか」
「とにかく座席の空いているところをお願いします」
と人の話を聞いているのかしらと心配になるやり取りが二言三言があり
「では4号車の一番後ろの席をご用意いたします」
おー!なかなかやるではないか、一番後方の席であれば座席は倒し放題、何より後ろから他人の飛沫が飛んでくる心配もない。ちゃんと私の意図を汲み取ってくれたのね、すまんすまん。

感染対策

持参した感染対策グッズ

コロナ社会のエチケットとしてマスクは必需品、除菌グッズも忘れられない。
今回持参した感染症対策品は下記の通り。
●マスクは全国マスク工業会のマークがついた7枚入り袋を一つ
●手指消毒用の携帯アルコールスプレー1本
●4時間は効果があるという手指・皮膚の洗浄・消毒、薬用ハンドクリーム「マジックハンドクリーム」1本
●アルコール除菌ウエットシート一袋
●新型コロナウイルスに有効か解らないが口腔用消毒スプレーを1本
新型コロナウイルス対策衣服として、素材によりウイルス(SARS-CoV-2)が不活性化する時間が研究報告されている。報告によるとプラスチック系の素材表面では72時間、ステンレス表面48時間、紙類(ティッシュペーパ)3時間。
布地では1時間から2日と報告されているが、これは布地の素材により異なっているのではないかと、私は考えている。

ゼンマイのネクタイ

布地も合成繊維などのプラスチック系は、深津製菓までの時間は長く、綿やウール、麻あるいは紙布など天然由来の繊維であれば短いと考えられるので、衣服の素材も気になる。ジーンズのパンツを履き、ウールのシャツ、ジャケットにお気に入りのゼンマイの毛で作ったネクタイを選び、綿のコートとした。

車 中

7時40分過ぎ金沢駅の11番ホーム、手袋をはめた手に紙コップ入りのホットコーヒーを持ち新幹線に乗り込む。
えっ!
北陸新幹線「かがやき』といえば、いつもほとんど満席。
今日の「かがやき」はほとんどが空席になっている。
「そうかそうか、発射時刻までまだ時間があるからな」
と頷きつつ、コーヒーを一口ドドドッと乗車してくる人もなくドアは静かに閉まった、
そうだよな、2020年11月25日に政府が「勝負の3週間」として国民に外出自粛を要請され1週間、東京も不要な往来や高齢者の旅行は控えてほしいと表明している時期だ。
今回は、ほんと短時間の滞在にするから、不必要な場所には決していかないから、ちょっと関わりのある事務所と会合が開かれる建物2箇所に立ち寄るだけだからと、社会に深く詫びつつポケットの中の感染対策グッズをグッと握りしめ東京へ向かった。

北陸新幹線「かがやき」車内

会 場

会場には、日頃より国産材普及に向け取り組む方々が集まっている。会場には体温チェックとアルコールでの手指消毒を行い入室。会場は三密を避け、出席者の間には紙と透明フィルムて作られたパーテーションが設置され、引き戸の窓は少々開けてある。

今回の会合に出席している建築関係の各社は、新型コロナ渦の現状で私が想像していたより、かなり忙しい様子である。総じて施主の意識がこれまでと変わり、住まいに対し真剣に向き合う方い、住まいに関する価値感も変化しているのではないかと感じる有意義な場であった。

13時30分から開かれた会合は15時過ぎにお開きになり、近しい人と近くの喫茶店で歓談し東京駅へ「みどりの窓口」で最終列車の予約を直近の新幹線に変更してもらい帰省した。滞在時間6時間、新幹線往復乗車時間5時間の出張は、感染の危険性を感じることもなく無事に終了した・・・はず。

住宅設計では「国産材を選びましょう」「合成樹脂の使用は控えよう」と言いつつ、改めて身の回りを見回し、机の中を覗き込むと、ほぼ全ての品がプラスチック製品であることに驚く。
ボールペンにシャープペンシル。マーカー等々、中には〇〇ホテルや〇〇保険、〇〇銀行などと印字されたものも多く混ざり、一生で使えないくらいの本数が目に入る。

スマンスマン・・・ゴメンナサイ

住宅設計では「国産材を選びましょう」「合成樹脂の使用は控えよう」と言いつつ、改めて身の回りを見回し、机の中を覗き込むと、ほぼ全ての品がプラスチック製品であることに驚く。
ボールペンにシャープペンシル。マーカー等々、中には〇〇ホテルや〇〇保険、〇〇銀行などと印字されたものも多く混ざり、一生で使えないくらいの本数が目に入る。

「脱プラだ!」
「断捨離、断プラ捨プラ離ピラだ!!!」
プラスチックで溢れる現代社会では、確かにプラスチックと言うか合成樹脂を必要とする製品もある。特に衛生上の観点から使い捨てを基本とする医療品にはプラスチック製品が欠かせない、しかし合成樹脂でなくとも良い品がとても多くある。合成樹脂製品は、安価であり購入しやすいが基本的に使い捨てである。
「プラスチック製品以外を使おう!」
「プラスチックの筆記用具は決して買わないようにしよう!」

まずは身の回りからプラスチックを極力無くそうと決めた。

筆記用具

「今回だけは本当にゴメンナサイ」
と筆記用具に詫び、一気に捨て机の引き出しに残した筆記用具は、アルミ製のシャープペンシル、木製の鉛筆、金属製の万年筆とボールペン、ドロップ式芯ホルダー、ロットリング(製図用万年筆)。
ロットリングやドロップ式芯ホルダーには、プラスチックが使われているが決して使い捨てることはしない。

品物を選ぶ時には、なるべくプラスチック製品を買わないようにしてきたが、アメーバーのように暮らしの中に侵入してきた身の回りには、まだまだプラスチック製品が目に付く、この悪しき生活環境から脱出するため、今後は決してプラスチック製品を買うことなく、上質で長く使えるものを選ぶぞ!と、静かに心に誓った。

新しい生活様式と感染症対策

新型コロナウイルス|COVID-19

投稿:令和2(2020)年7月7日

1920年代の大正末期から昭和初期にかけ、日本人の平均余命は著しく短命化し昭和初期には、健康増進に向け、従来の生活様式を改善して正しき健康への道を進むように幾多の提言が発表された。

およそ100年後の令和2(2020)年1月16日、厚生労働省は新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中国・武漢市から帰国した、30代の男性から同ウイルスが検出されたことを公表した。

新型コロナウイルス COVID-19 経緯

その後、国内で徐々に感染者数が増加しはじめ3月24日には、新規感染者数が前日の38名から65名へと増加し4月10日には、PCR検査にて陽性反応を示した1日の感染者数として、最高の708名へと達した後、減少に向い6月6日全国の陽性反応者は15名と最小値を記録したが、現在(6月30日)のところ100名前後で推移しつつ増加傾向にある。

世界に目を向けると、まだまだ増加傾向にあり2020年7月1日現在、累計1,050万人が感染している。

今回の新型頃のウイルスの発生源と考えられている、武漢市がある中国の感染症対応に対し、WHOは称賛していたが、その後中国政府は国民に向けて感染症対策が不十分であったと謝罪した。この一件からWHOの事務局長に対する疑念が高まった。

また当初、事務局長は日本に対する嫌味のように「マスクの着用は意味をなさない」とマスク着用に批判的であった。しかし現在はマスクの着用に肯定的な意見を出している。さらに、マスクの着用を義務付け違反者には罰金が課される国もある。

今回、中立的な立場であるはずのWHOの姿勢は、新型コロナウイルス 感染症を世界的に助長させ、多くの感染症患者と感染症による不要に命を奪ってしまった可能性を否定できない。

第1には世界的にWHOの信用を失墜させ、一部の人々に反感をかってしまったこと、第2に外出時にはマスクを着用するという生活様式をいち早く伝えなかったこと、第3に初期段階で世界的パンデミックになる可能性を否定し続けていたことなど、公式発表される見解に一貫性がなかったことと、何やら裏に経済的な配慮が見え隠れすることである。そして残念なことに会見から見えてくることは、一貫して事務局長の保身的な態度だけであり、その責任は非常に重いと考えられる。

このような場合、言い訳として「パニックを避けるため」と言うが、それは違う。パニックが発生するのは、無責任で偏見に満ち、曖昧な情報を発表するからであり。あくまでも中立的な立場として、初期段階から的確な数値を示し「この数値になるとパンデミックを発令しなければならなくなる」などの事前告知をしておけば良いのだ。国民は、お偉いさんが思うほど馬鹿ではない。

新型コロナウイルスは相当に怖い

記憶の中で、医師から「高血圧ですね」と言われたことはあるが「インフルエンザですね」と言われたことがない私としては、インフルエンザは未知との遭遇・・・怖いのだ。

普通の風邪をひいても、完治するには1ヶ月以上も必要とする我が身として、未知のインフルエンザそれも、治療薬もない新型コロナウイルスSARS-CoV-2に感染すると、どのような症状で、どれくらいの期間を苦しむのか、あるいは夜中に突然、重篤化し意識がなくなるかもしれない。

実際、九州では前日までなんともなかった感染者2名が、翌日に急変し重篤になったとか、脳が壊死するとか、血管の細胞が破壊し血栓を引き起こすだとか、手足の指先がしもやけのような症状が出たりとか、陰性反応となった後でも感染者の約2割の方が倦怠感や頭痛、胸の痛み、食欲不振、発熱、湿疹、味覚障害などの後遺症に苦しんでいるとも聞くではないか。

あくまでも素人感覚ではあるが、頭痛の原因が、脳内血管の炎症や脳血栓などで頭痛を発症して、その後、痴呆症への道へと進む可能性もある、あるいは倦怠感で、何もする気にならなければ、一人身の私などは、食事を作ることもなく餓死するかもしれない。

新型コロナウイルスの怖いところは、このように個人により発症する症状が未だ完全に分かっていないことと、後遺症によりどのような弊害が起こるか予測できないことであり、これまで私たちが経験してきたインフルエンザより、多種多様な症状が現れることだ。

感染したくない

周りの全員が感染しても私だけは感染したくないと、強く願っている。スーパーでは袋に入っているものしか手にせず、スーパーの入出店時には、備え付けの消毒薬で手指の消毒を行い、帰宅時には購入品全てと、買い物時に手にした財布や小銭入れ、スマートフォン、カバンの取手、車の鍵なども消毒した後に手洗い洗顔をしている。

しかしよくよく考えると、ちょっとした瞬間に髪の毛を触っていたり、目に触れたりと感染してもおかしくない行動をしていることに気がつく。

自衛隊隊員のように、感染症対策を正しく受けていない私が今日現在、感染していないのは、身の回りにコロナウイルスが存在していないだけなのかもしれない。

感染対策

今年4月に緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出制限やイベントの開催自粛、感染拡大防止などを要請されたことに加え、クラスターあるいは感染者の行動範囲の公表も付け加えられていたら、私たちはもっと安心した生活を送られたのではないだろうか。

今回の緊急事態宣言は不要であったとの意見もあるが、結果的には諸外国に比べ、国内の感染者数は非常に少なく、国民の命を守った事実は否定できず、政府には感謝したい。しかしあまりにも経済的なダメージは大きなものであった。

今回の新型コロナウイルス感染症の感染者情報を耳にして、一番に感じたことは感染者情報の少なさである。

記者会見で担当者は、個人情報に基づき情報公開できないと言うが、非感染者からすると、何処の誰が感染したかを知りたい訳ではない、いつ、どこで感染したのかが知りたいだけである。

大阪のライブハウスのように、感染が発生した場所はもちろん感染者が一定時間滞在した場所、立ち寄った場所全てを公開し、一時的にピンポイントでロックダウンすべきではないだろうか。それは飲食店でもスーパーであっても映画館、ショッピングセンター、役所であっても・・・。

ピンポイントで施設を閉鎖した場合には手厚い休業補償が必要である、例えば1週間の閉鎖要請をすれば、1ヶ月分の粗利相当分を補償金として補助し、開業再開に向けた運転資金は無条件で貸付を行う。さらに保健所の立ち会いの上、施設の消毒を行い、終了時には証明書の発行を行う。もし、その店舗が感染対策に不十分な箇所があれば、感染対策を指導し店舗を再開させれば良い。

今回の緊急事態宣言に対し、政府は莫大な補正予選を成立させ、事業者への助成や補助金、貸付に加え国民に特別給付金を配布したが、もし社会全体の営業活動を行いつつ、感染者の行動経路上の施設だけをピンポイントで封鎖と保証をしていれば、今回ほどの予算を必要としなかったであろうし、被害者としての施設では、直接保証されるので営業的にも被害は最小限で押さえられたのではないか。

保証と事業継承

平成28年の小売業事業者が約100万店、月間商品販売額は12兆円、粗利率30%として月間利益3.6兆円。飲食業は約145万店、売り上げは月に1兆7000億円、粗利率70%とすれば1.2兆円。旅館業営業許可施設数は約7.9万施設、月間売り上げは約0.5兆円、粗利率20%で0.1兆円となる。

全国の小売店、飲食店、旅館業でクラスターが発生したとして、1ヶ月間の粗利を保証したとしても総額は、約5兆円あれば良く、令和2年4月20日に成立した、第1次補正予算変更に盛り込まれた「雇用の維持と事業の継承」に充てられた財政支出30.8兆円を大きく下回る。

参考:総務省統計局

国民意識の高い日本での感染症対策としては、全体を曖昧に漠然と捉えるより、ピンポイントで抑える政策の方が、その効力を発揮するのではないだろうか。

気になること

今回の感染症(パンデミック)では、重要なアイテムの一つ「マスク」の不足と、他人に対する誹謗中傷、自己中心的な行動をする人がとても気になった。

マスク

マスク不足になり、国内の不織布マスクは輸入に頼っていたことを始めて知った。お恥ずかしい話、日常、不織布マスクといえば100円ショップで30枚入りを買っていた。何故30枚を100円で買えるのか、少々疑問を抱きつつも、そんなものかなと見逃していたが、実際には輸入品であった。

家づくりには国産材を使いましょう!と言っていた我が身が、金額だけで判断し不織布マスクを購入していた自分が恥ずかしい。

今回の新型コロナウイルス感染拡大にて、国内産業の大切さを身にしみた。今後は、できれば輸入品より国産を購入しようと考えているのだが、なかなか国産の不織布マスクを市中で見かけず、もう少し時間がかかるようである。

ネット上では国産不織布マスクを称する商品もある。ただ、マスク工業会認定商品なのか不安もあり手を出してはいない。


そもそも、不織布マスクの素材はプラスチックであり、プラスチック素材表面に付着したウイルス残存時間は、72時間であることも気になるので、国産の布製か和紙製のマスクの方が良いのかな、とも思い始めている。

誹謗中傷

マスコミのすり込みによる影響なのか最近、気になるのが悪者探しである、ごく少数であることを願っているが、他人への攻撃だ。

他人に対する誹謗中傷を行う人も不安なのだと思う、今回の新型コロナウイルス感染拡大は、日常の暮らしを急変させ、いつ自分が感染するかわからない緊張感の中、日常の暮らしを継続するストレスは想像に余る。

私などは、軽い強迫性障害で鍵を掛けたか何度も確かめたり、不潔恐怖症、汚染恐怖症でつり革には触れないので、今回の感染対策など、別にストレスでもなんでもなく、多くの皆さんが同じ行動をとる様になったことから、逆に生活しやすい社会になったと思える程である。

感染の不安が大きいなら、危険な場所へ近づかなければ良いだけだ。感染しそうな場所へ行く時には、マスクをして三密を避ける。

他人の誹謗中傷に時間を取るなら、ただし情報を得ること。SNSの情報より厚生労働省や医師会、感染症学会、国立感染症研究所などの公式サイトの情報を得ることである。正しい情報を身につけ、対策を行うことができれば、不安も少しは和らぐだろう。

また、貴人には個人の考え方がある事はよく理解するが、それは自分自身の中に留めておくことも大切だ。他者には他者の考え方がある。自分の考え方が一番正しいなど思い上がらず、方に触れない限り他者の意見も尊重し、自分の意見を強要しない。

自己中心的な行動

極端なことをいえば、国民一人ひとりが責任を持ち、自己判断することなく、政府や専門家の公式見解をよく理解し、正しい感染症対策を行い責任ある行動を行えば、国内で最初の感染症発症者が確認された後、2週間〜3週間で感染症対策は終了させることが出来たはずである。

そこに「私だけは大丈夫だろう」とか「これくらいなら」「せっかくだから」「友達一人くらいに会っても」などなど自覚を持たない人々が、感染症を拡大させたのではなかろうか。

国民一人一人が自覚を持って行動すれば、政府が非常事態宣言を発出する必要もなければ、数週間にも及ぶ自宅待機をする必要もなく、経済的なダメージも最小限で済んだのではないか。

将来必ず、新しい未知の感染症がやってくる。それまでに国民一人ひとりが今回の新型コロナウイルス感染症に対する感染対策を良き反省材料とし、次回までに国民意識のさらなる向上を目指したいものだ。

2020年国の補正予算


今回の新型コロナウイルス による感染症対策は、環境問題とも同じく思えてくる。私だけなら、これくらいならなどと考える人がいる間、環境は、いつまで経っても改善できない。一人ひとりが環境改善に向けた意識の向上と、全員の力を合わせて、初めて成し遂げることができるのではないだろうか。

もしかすると、地球にとってのウイルスは、私たち人間なのかもしれない。地球にとってのウイルスとならないよう、今回の新型コロナウイルス感染拡大により、地球上の人類は、個々の生活様式を見直す良い機会を与えられたのかもしれない。

新型コロナウイルス|COVID-19|経緯

2019年12月
中国・武漢市で原因不明の肺炎患者確認
2020年1月16日
神奈川県|国内初の感染者を確認、中国・武漢市の旅行客と同乗のバス運転手
1月25日ごろ
マスク需要急激に高まり、店頭からマスク品薄状態に
1月28日
厚生労働省|「新型コロナウイルス感染症」として指定感染症と定める
2月3日
「ダイヤモンド・プリンセス号」にて船内感染拡大、横浜港に入港
2月11日
WHO|新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患をCOVID-19と命名
2月13日
国内初の死者確認、神奈川在住80代女性
2月26日
政府|全国的なスポーツ、文化イベントの中止、延期、規模の縮小を要請
2月27日
政府|全国の小中高校に3月2日から春休みまでの臨時休校を要請
3月9日
専門家会議|「3密条件の重なりを避けるように」と呼びかけ
3月12日
WHO|「パンデミック 」と認定
3月24日
政府|2020東京オリンピック1年程度の延期表明
3月25日
東京都|小池東京都知事が都民に週末の外出自粛を要請
厚生労働省|「クラスター対策班」立ち上げ
4月3日
世界の累積感染者100万人突破
4月7日
政府|7都府県対象に5月6日まで特措法に基づく緊急事態宣言を発令
  |全住所に布性マスクを2枚配布決定
国会|新型コロナウイルス対策 緊急経済対策第1次補正予算可決
4月11日
国内新規感染者数1日最多の700人超え
4月16日
政府|緊急事態宣言を全国に拡大
4月18日
国内累計感染者数1万人突破(クルーズ船除く)
4月20日
政府|「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」発表
  |緊急経済対策第1次補正予算変更の上、可決
   ※特別定額給付金10万円配布決定 対象:住民基本台帳記録者
5月4日
政府|緊急事態宣言を5月31日までに延長
5月7日
国内の1日当たり感染者数100人を下回る
厚生労働省|新型コロナウイルス治療薬「レムデシベル」特例承認
5月13日
厚生労働省|新型コロナウイルス の抗原検査簡易キットを承認
5月14日
政府|緊急事態宣言を39件で解除 8都道府県は継続
5月20日
夏の全国高校野球 戦後初の中止決定
5月21日
政府|関西圏(大阪、京都、兵庫)解除 首都圏と北海道は継続
5月25日
政府|全国で約1ヶ月半ぶりに緊急事態宣言解除
5月29日
政府|麻生議員 令和2年度補正予算案(第2号)提出
6月2日
東京都|「東京アラート」発令 都民に警戒呼びかけ
6月8日
世界の新規感染者24時間で最多の13万6000人
6月11日
東京都|東京アラート解除
6月12日
国会|新型コロナウイルス 対策 2020年度第2次補正予算案成立
6月19日
政府|都道府県間移動の自粛要請を解除する
厚生労働省|新型コロナ感染者との濃厚接触アプリ「COCOA」試験運用開始
6月29日
世界の感染症による死者50万人を超える

参考:NHK特設サイト
  :てらだファミリークリニックHP
  :YAHOO! japanニュース

新型コロナウイルス緊急経済対策

第1次補正予算 令和2年4月7日

項目
財政支出|※事業規模
I.総合経済対策 
9.8兆円程度|※19.8兆円程度
II.緊急対応策第1弾・第2弾
0.5兆円程度|※2.1兆円程度
III.新たな追加分
29.2兆円程度|※86.4兆円程度
合計 
39.5兆円程度|※108.2兆円程度

第1次補正予算変更 令和2年4月20日

項目
財政支出|※事業規模
I.感染拡大防止策と医療提供体制の整備及び治療薬の開発
2.5兆円程度|※2.5兆円程度
II.雇用の維持と事業の継続  
30.8兆円程度|※88.8兆円程度
III.次の段階としての官民を挙げた経済活動の回復
3.3兆円程度|※8.5兆円程度
IV.強靱な経済構造の構築
10.2兆円程度|※15.7兆円程度
V.今後への備え        
1.5兆円程度|※1.5兆円程度
合計
48.4兆円|※117.1兆円程度

参考:内閣府 経済対策等資料

令和2年度補正予算(第2号)の概要
麻生議員提出資料 令和2年5月29日

1.新型コロナウイルス感染症対策関係経費|318,171億円
(1)雇用調整助成金の拡充等|4,519億円
(2)資金繰り対応の強化|116,390億円
(3)家賃支援給付金の創設|20,242億円
(4)医療提供体制等の強化|29,892億円
(5)その他の支援|29,892億円
(6)新型コロナウイルス感染症対策予備費|100,000億円

浴室のカビ対策

浴室のカビ対策

もくじ

厄介な浴室のカビ
カビ数を減らす
浴室のカビ種
浴室のカビ対策
 ・カビ繁殖地とアジト
 ・目地や扉のパッキン
 ・アメニティーと備品
カビのアジト(巣窟)
 ・浴室扉の換気口・通気口
 ・排水口
 ・天井扇
 ・鏡の裏
 ・カウンターや収納の裏と底
 ・照明器具
編集後記


厄介な浴室のカビ

浴室は、高温多湿で部屋全体に石鹸カスや垢といったカビの好物が付着し、カビにとってはローマ時代の宴会か、清朝時代から始まったといわれる中国の満漢全席、酒池肉林の世界に違いない。

真菌学の先生は、こんな楽園からカビを追い出すために、入浴後すぐに換気するとか、壁や天井に付着した水分を拭き取る、さらに石鹸カスや垢などの汚れを徹底的に落とすなど、入浴毎の大掃除を真菌学の立場で推奨する。

真菌学の立場は尊重しなければならないが、暮らしに大きな負担を強いる毎回の浴室大掃除は、建築の立場から考えると心が痛む。

毎日、浴室の大掃除ができますか?私にはとても無理な注文。仕事で疲れて帰宅し、ほっと一息、

「さ〜っ!湯上がりの麦酒・ビール・Beer!」
「うー腹へった、さっとシャワーを浴び晩飯つくるか」
「家事は全て片付けた!これからが癒しの時間」

なんて時に浴室の大掃除なんかできますかっ!

かといって、浴室がカビに汚染されていれば、身体を綺麗にしているのか、もしかしたら、カビを身体中にまぶしに入っているのか大きな疑問が残る。

「浴室の掃除は、三度の飯より好きだ!」
「毎日、浴室掃除をしなければ生きていけない!」
「人生は、浴室の掃除にあり!」

などと、本心から掃除好きで、頼もしい方は意外と少なく、

「家庭平和のため好きなふりをしておる」
「家族の健康のためやむなく」
「好きではないが、・・・(とても書けない)」

と、いうところが本音ではないだろうか。

かといって、カビ取り剤を多用すれば、健康被害をもたらせる可能性が高くなる。仮にカビと人間が、防カビ剤を介して戦ったとすれば、カビの圧勝は火を見るより明らか、カビは数年で薬剤に対し耐性を持ってしまうからだ。その間に人間は、薬剤による健康被害を発症するに違いない。

薬剤メーカーが「パワーアップ」とか「さらに強力」「最強の」などと強調するのは、カビの耐性を見抜き、使用者の健康よりさらなる売り上げ向上のためではないだろうかと疑いたくもなる。

カビ数を減らす

カビが発生するのは、カビがそこにあるからで、大量に繁殖するのは、そこに常在するカビや胞子が豊富に存在するからである。

しかし、カビは、航空機のタンク内やカメラのレンズ内にも存在するように、この世の中、カビがない場所などあるわけもなく、中でも浴室はカビにとって楽園であることに間違いはないのだが、問題はその量であり、既存のカビが多ければ多いほどカビの繁殖量は多くなるため、浴室に既存するカビの量を減らさなければならない。

浴室のカビで困っている方の中には、天井はアルコールで拭き、入浴後の掃除や換気にも気を使っているにもかかわらず、いつの間にかアメニティボトルの底や水栓の周りにヌメッとした赤カビや、排水口や目地部分にはアメーバらしき黒カビは繁殖していることはないだろうか。

今はピカピカのお風呂、カビなんて無縁などと油断していても、カビは必ずお風呂に存在し、いつの間にか大繁殖の被害に見舞われるかもしれず、決して日頃の点検を疎かにしてはいけない。

カビ数を減らす効果は、例えば、キャベツやレタスなど結球野菜の茎が茶色に変色することに似ている。結球野菜の腐りは、腐食させる細菌が多く付着しているからであり、腐朽菌を極力減らしておけば、腐朽を遅らせることができる。

結球野菜を長持ちさせるには、腐朽菌を減らしておくことだ。買ってきた野菜の人が触ったと思われる葉は取り去り、茎部分は包丁で切り落とした後、水道水でよく洗う。水道水には残留塩素が含まれてるから、殺菌効果も期待できるのだ。人によれば残留塩素が害を及ぼす場合もあるが、野菜の洗浄には役立つ。水道水で十分に洗った野菜は、新しい袋に入れ冷蔵庫に保存する。

私の経験上1〜2回では、細菌が十分に洗い流せていないようで茶色く変色するが、大体3回ほど繰り返し、毎回新しい袋に保存すれば、その後は1週間位、茎が変色することは皆無である。ちなみに冷蔵庫は「ion Plasmacluster」

浴室のカビ種

浴室に繁殖するといわれる主なカビは、下記の通り。

■ アルテルナリア|俗名:ススカビ
 色:黒褐色
■ フザリウム|俗名:アカカビ 
 色:灰黄色、橙色、赤橙色、紫赤色、ピンク色、淡クリーム色、ライラック色
■ アウレオバシジウム|俗名:黒色酵母/黒酵母
 色:淡桃色(若い集落)~黒褐色(成熟)
■ クラドスポリウム|俗名:クロカビ/クロカワカビ
 色:濃オリーブ色、黒色
■ ケトミウム|俗名:ケタマカビ
 色:オリーブ褐色~暗褐色
■ ペニシリウム|俗名:アオカビ
 色:表面|青灰緑色、鈍緑色~青緑色、暗緑色、暗黄緑色、黄色、白

カビの特性をより詳しく知りたい方はこちらへ
住環境アレルゲン|カビ・真菌

よく見かけるのは、排水溝まわりやシーリング、タイル目地などに繁殖している黒いカビ、水栓や浴槽上部に広がる艶やかなピンク色や、シャンプーなどのボトル底部の妖しいヌメリではないだろうか。

浴室のカビ対策

浴室のカビ対策は下記の2点。

1)浴室内にある不要なものを全て取り除く
2)カビの巣窟となっている場所を探し出す

カビ繁殖地とアジト

浴室のカビ繁殖地とアジト

浴室内のカビ繁殖地は、目地や扉のパッキン、浴槽上部など簡単に目視できる場所と、シャンプーボトルの底や椅子、風呂桶など持ち上げて目視できる所に加え、ここが最も見逃しがちなのだが、取り外し可能な鏡や棚、排水口内部、換気扇内部そして、扉に付いている吸気ガラリ内部などである。これらは普段、直接見ることができない場所で、まさにカビのアジトとして最適なねぐらであり、常に検閲が必要な場所である。

目地や扉のパッキン

カビで黒ずんだ目地や扉のパッキン、浴槽などの上面にロゼワインでもこぼしたかと思われる淡いピンク色の滴などは、気付きやすく、その気になれば直ぐに除去が可能だ。除去方法は、カビが付着した素材により異なるのだが、タイル 目地やシーリング(コーキング)、ゴムパッキンのように内部まで浸透しているカビには、薬剤の使用が無難であろう。

タイル目地の場合、下手に表面を擦って除去すると、目地表面が荒れ余計にカビが付着しやすくなるため注意したい。シーリングであれば、防カビ性のある製品と打ち替える方法もあるが、ある程度トレーニングが必要であり、防カビ性のシーリング材といってもその性能保証には期限があると考えておく方が良い。カビ部分表面に打ち増しは厳禁、既存のシーリングは完全に取り除いてから打ち直す。

扉のパッキン部分も、カビが発生しやすい箇所である。パッキンの形状は、幾種類かあるので、目に見えない部分や裏面などもよく注意して見る必要がある。カビの除去は、パッキンの交換もしくは、薬剤使用になる。薬剤を使用する場合は、目線の上にまで散布する必要があるので、顔や目に無カビ剤が入らないように防護眼鏡やマスク、手袋などで十分に防護する必要がある。また、防カビ剤は飛散しにくい泡タイプが、扱いやすいようだ。

アメニティーと備品は脱衣室に置く

浴室のカビ対策「不要なグッズは出す」

浴室内にある不要なものとはまず、シャンプーやボディソープなどのアメニティー類、そしてスポンジ、桶、椅子などの備品類などである。

そんな無茶な!アメニティーグッズや椅子がないと風呂に入れないと仰る方もいるでしょう。いやいや、お風呂に入る時だけ持ち込み、普段は浴室から出しておくことが必要なのです。そうすれば、浴室内の棚やフックなど不要な備品も少なくなり、カビが繁殖する場所を減らすことにもつながる。

また、浴室の備品が多くあると、掃除に手間取りとても面倒である。ある家庭の浴室を見に行くと、ボトルが10本以上置いてあり???、家族それぞれ、特にお年頃のお嬢様方には、香りの好みが違うようでマイボトルを置いてあるとのことで、浴室はボトルで埋まり、私には、カビを養殖しているのか、養っているとしか見えないお宅もあった。

ボトルの底部分が、なんだかヌルヌルしていることに気づく方は多いだろう、そのヌルヌルは、カビである可能性も高く、ボトルをプラスチック性の小物入れに入れてあれば、ボトル底に加えプラスチック容器にもカビが繁殖し、カビの量は2倍にも3倍にもなる。

桶や椅子の底部分や浴槽の蓋が黒くなっていれば、それは間違いなくカビです。すぐに取り除き、浴室から出し乾かす。
基本的に、浴室内にアメニティー類を置きっぱなしにしてはいけません。浴室出入り口近くにボトル類が乾きやすいよう、メッシュ棚あるいはワイヤーラックを設置し、アメニティーや備品類を置くようにする。

カビのアジト(巣窟)

浴室カビのアジト

カビのアジト(巣窟)とは、目には見えないが、カビが大量に発生している場所で、一般的な浴室では、浴室戸の換気口やスリット、天井換気扇内部、鏡の裏面、排水口などが怪しく、定期的な点検が必要な箇所である。

中でも、浴室戸の換気口やスリット部分には、埃の中にカビが大量に発生している場合が多く最重要かつ要注意箇所だ。
浴室戸の換気ガラリ内部に埃などが溜まり、そこにカビが繁殖していれば間違いなくカビのアジトとなっている可能性は高く徹底的なガサ入れ、いや除去が必要となる。

浴室戸の換気口・通気口

名称としては「換気口」「通気口」の他「通風口」「吸気口」「ガラリ」などと呼ばれ、基本的には、扉や窓を締め切っていても、換気が出来るように取り付けてある。扉は衣服を脱ぐ洗面脱衣室側にあり埃が舞うところ、この換気口にはホコリが付着しやすく、適度な湿気がカビの発生に適した場所となるため、定期的に清掃が欠かせない場所。最近は埃が溜まりやすい横型より、埃が溜まりにくい縦型の通気口が主流になりつつあるようだ。

浴室戸の種類

浴室戸の種類

浴室戸の種類は、基本的に「引き戸」「片開き戸」「折れ戸」の3種類。素材はアルミ製もしくは樹脂製である。いずれも取り外して扉の底まで掃除することは可能ではあるが、「引き戸」「折れ戸」は取り扱い説明書に従い簡単に撮り外しが可能である一方、「片開き戸」は蝶番の種類によりビスを外す必要があり、種類によっては枠内部に固定される補強金具が落下し、再度の固定ができなくなる恐れもあるので、取り外し時には注意が必要というより専門家に依頼すべき。

メンテナンスの面からも、浴室の扉に「片開き戸(片開きドア)」は不向きと考えた方が良いだろう。

換気口・通風口の種類

浴室換気口・浴室通風口の種類

浴室戸に付く横型換気口の種類は、基本的に「片流れ」「山形」「枠付けスリット」の3種類。

現在の主流である「片流れ」は、ブラシやヘラなどを使い掃除もしやすく、定期的な点検を心がけたい。またカビが発生しても換気口自体を取り外し洗い流せる製品も多いようだ。

「山形」は少々年代が古いようで、掃除は面倒。掃除機やブラシ必要であればシャワーなどで埃を取り去り、カビが付着していたならアルコール、防カビ材などを噴霧し、竹串にペーパータオルなどを巻き付け擦り付けるように汚れを取り除く。

「枠付けスリット」は上方にあるため埃の付着は少ないと考えられるが、カビが発生していると頭上からカビ胞子を被る恐れが大きく、日頃の点検と掃除は欠かせない。もしカビが発生しているようであれば、アルコールなどを含ませたキッチンペーパーなどで、胞子が飛散しないよう静かに拭き取り掃除をしていただきたい。

浴室戸の掃除道具

浴室カビの掃除「換気口・通気口」掃除道具

換気口にカビが発生していた場合の掃除道具は、掃除機用のブラシやシャワー、扉を傷つけないようにプラスチックのヘラやブラシと、アルコールを含ませ拭き取るための、竹串や割り箸などにキッチンペーパーを巻き付け、テープで固定したペーパーブラシを作ると便利。

排水口

垢や髪の毛などがこびりつき、あまりにも汚れていると思わず目を背けたくなる排水口には、黒カビが繁殖しやすい。浴室の中でも特に汚れやすい所ではあるが、一度きれいに掃除を行えば、その後、湯上り前に軽くスポンジで擦っておくだけで、綺麗な状態を保つことができるので、是非実行していただきたい。

天井扇

いっそのこと、天井扇なんてつけない方が良いのでは?と思うくらい厄介ではある。天井扇本体はまだしも、外部へ送風するダクトは、湿気を多く含んだ空気が、ダクト内部で結露するであろうし、多少なろうとも埃が溜まっていれば、カビにとって楽園のようなもの。ダクト内のカビは、換気扇を回していれば室内側への飛散は少ないと考えていますが、ダクト内部の掃除は難しので、専門業社に頼らざるを得ない。

浴室カビの掃除「天井扇」

換気扇の掃除は、それぞれの取扱説明書に従い、安全に十分な配慮をした上で、掃除をしていただきたい。ただし、高所にある換気扇を取り外す際に、脚立を使うなら滑りにくい製品か、脚立の下にバスマットやバスタオルを敷くなど安全に注意し、カビ胞子を吸い込まないよう頭巾やマスク、メガネは必需品。

カビ対策には天井扇よりダクト不要の壁付けのプロペラファンタイプを選びたい所でもあるが、機密性が天井扇よりも悪く、強風の時には外気が入り込みやすい欠点もある。

鏡の裏

浴室カビの掃除「鏡の外し方」

4個の金物で取り付けられた鏡は、取り外し可能な鏡であり、裏側には3mmほどの隙間が空いているため、付着した垢や石鹸カスにカビが大繁殖している可能性がある。

鏡は長穴があいた金具で固定されているので、上方の留金具2個を上方向あるいは左右方向にスライドさせ、鏡の下部分に爪を描けるようにしてしっかり持ち、反対の手を鏡の横を支え、少し上に持ち上げるようにすると取り外すことができる。取り外した鏡は、折り畳んだタオルなどを濡らして床に敷き、その上に壁面に立てかけるように置けば安定している。鏡裏と鏡が付いていた壁面を丁寧に掃除をし、取り外した鏡を元に戻し、金具を元の位置にスライドさせ固定すれば作業は終了!

ユニットバスの中には、最初から本体に固定されている鏡であれば裏側の掃除は不要ですし、今回紹介した金具以外の製品も販売されている。取り外し方が不明な場合には、取扱説明書あるいは、メーカーにお問い合わせください。

取り付け金物が手で動かないようであれば、細いマイナスドライバーを金具と鏡小口の間に静か位差し込み、ドライバーの持ち手側を鏡の方へ押し付けるように押し、スライドさせる。

注 意

鏡を取り外す場合は、決して入浴時に裸で行ってはいけません。そりゃ入浴のついでに鏡裏も一緒に掃除をしたくなる気持ちは、よく分かります。しかし、濡れている鏡は滑りやすく間違って落として割れてしまったら、もし身体を切ってしまったら、そしてもし大静脈でも切ってしまっら、裸のまま救急車に載せられ、鏡の掃除どころか人生の大掃除をすることになるかもしれない。

浴室鏡の掃除は、必ず着衣にて浴室用のスリッパ、あるいは厚手の靴下を履き、細心の注意を払っていただきたい。

カウンターや収納棚の裏と底

浴室内に備え付けてあると便利なカウンターや収納棚なども、カビが発生しやすい場所である。特に、普段目につかない裏側やボトルなどの底部分は要注意。カウンターの裏部分などは凹凸も多く、鏡やスマートフォンなどを使い念入りな点検が必要。

照明器具

独立して取り付けられることが多い照明器具の周りには、カビの発生が少ない傾向にある。ただし、照明上部にホコリなどが溜まっていると、カビが発生していることもあるので、雑巾やペーパータオルで拭いておきたい。もし、カビの発生があれば、アルコールなどを吹き付け、念入りに拭いておく。

器具内部にカビが発生していたなら、照明カバーを取り外し内部の掃除をする。浴室に取り付けられる防水型の照明カバーの多くは、反時計方向に回すと取り外しが可能。

エプロン裏

ユニットバスの排水方法の中には、浴槽下に排水を床に垂れ流す種類もあります。この種の浴槽下には、垢や石鹸カスが付着しカビが大量発生している可能性が高く、定期的に掃除をすることをお勧めします。エプロンの外し方は、基本的にエプロン下部を持ち上げるように手前に引くと外せますが、詳細は各メーカーにより異なりますので、取扱説明書を参考にして下さい。

長年点検していないなら、その汚れに驚くはず。もし、内部の激汚れに手に負えないと感じるなら、専門家に依頼。


編集後記

どんなに毎日掃除をしていてもカビが発生するなら、不要なものを取り除き、カビの巣窟をなくした上で、換気や掃除に気を配ることだ。

ユニットバスの掃除は、取扱説明書に記載されている方法に従い丁寧に掃除をしていただきたい。造作の浴室にカビが大量発生していたなら、使用している素材によっても対策は変わるので、やはり住宅会社や専門業者に相談する。

新築計画をしている方は、浴室はとにかくシンプルに造ることに限ります。

また、最近市販されるユニットバスは、掃除がしやすくなっている製品もあるようだが、余計な棚やカウンターが付いていれば、カビの温床になります。天井もフラットな方が掃除も楽ですし、カビも繁殖しにくい。

造作の浴室であれば、カビが発生しにくく掃除がしやすい素材を選び、木製建具には「ガラリ」はつけない方が良い、掃除が面倒なガラリをつけなくとも、建具枠と縦框の間に隙間を作っておけば、十分に換気機能を果たすことができる。

見た目や機能も大切であるが、住宅には、掃除のしやすさも重要な性能の一つである。
一体、誰が掃除をするのですか?


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