自然素材住宅用建材
住宅に自然素材を使う
正倉院の宝物が一千年以上の時を経て、今でも当時の姿をそのままに鑑賞できるのは、保存方法と当時の技術、そして自然素材で作られているからだといわれます。人工物であれば今では見ることはできなかったでしょうし、鑑賞する価値もなかったでしょう。日本の紙幣は、伝統の技と素材で作り上げたゆえに、いつまでも使い続けることができます。貴重な宝石も天然物だから美しく、貴重なのではないでしょうか？人工物もありますが、人工物で身を飾っても豊かな気持ちにならないのでは？小さくても本物が持つ力にかないません。住宅も同じです、自然の素材で造るからこそ年を経ても劣化せず、愛着をもって豊かに暮らすことができるうえに、省エネ基準やZEH仕様住宅も、自然素材を使い基準を満たせます。
自然素材または、安全な素材を使い住宅建材を生産しているメーカーを掲載しています。掲載社以外にも、皆様に進めたい製品がありましたら、自薦他薦を問いませんので、お知らせいただけましたら幸いです。
格付け評価
推奨度 低：N☆＜高：N☆☆☆☆☆
当自然素材集では、格付けが必要と思われる製品に、独自にN☆からN☆☆☆☆☆までの５段階で評価を行っています。推奨度はN☆はあまり推奨できない製品で、N☆☆☆☆☆が最高評価になり、推奨度が高い製品になります。
基本資材
外装材
塗料・接着剤・ワックス
内装材
設備機器等
なぜ自然素材を選ぶのか
私たちは、１万５千年前からつい最近まで、自然素材だけで造られた住宅で暮らしてきました。自然素材の中で暮らすことが、身体の中に深く刻み込まれており、心からリラックスできる空間ではないでしょうか。現在、主流を占めてしまった、化学物質入りの建材は、戦後に作られたものがほとんどです。私たちの身体が受け付けないにも関わらず、無理やりその中に、家族を閉じ込めていると思います。
人工的に合成された物質は、決して半永久的にその姿を保つことはできないと、言っても良いでしょう。また、住宅建材になぜこれほどまで、多くの合成化学物質が使われてきたか、もちろん戦後の大量生産が必要であったことに加え、消費者のクレームや工事短縮のため、有害化学物質を含んだ建築建材の開発が進められたのです。
例えば、無垢の床材は傷がつきやすく、工事中に丁寧な養生をしなければ、傷が付き竣工時のクレームになりやすい、ですから傷がつきにくい床材が生産され、丁寧な工事中の養生が不要となります。だが冷たく硬い床は、スリッパやカーペットを必要としますし、もし傷がつけば元に戻せません。ビニールクロスは、乾燥時間が不要で下地のボードさえ打ち付けてしまえば、１〜２日もあれば内装工事が完了します。その代わり、中に含有させた可塑剤が、数年で揮発してしまえば壁から剥がれ、パリパリと割れてしまいます。
自然の素材を使用したいが、金額が高くて使えない、という声も聞きます。しかしそれは考え方の違いだけではないでしょうか。長い年月で見れば決して高くはないですし、逆に使用個所によれば、安くつく場合もあります。また、新築時にも工夫次第で予算内に収めるか、予算に近づけることもできます。要するにその努力を怠っているだけではないでしょうか。
もしくはハウスメーカーn仕様が無くて「すごく高くなりますよ」の一言にごまかされていませんか？
もちろん、自然素材は一般の戸建て住宅だけでなく、マンションのリフォームや、リノベーションにも無垢板などの自然素材を使うこともできます。
アレルギー対応住宅では、身体に悪影響を及ぼす有害な化学物質を排除して、心地よく、アレルギーの発症や悪化することのない、安全な素材を選びたいですね。
建築素材と災害
火災と樹脂系素材
自然素材も確かに燃焼しますが、特に樹脂系の建材には要注意で、燃焼により短時間に大量の有害ガスを発生します。これは壁や天井に使用する仕上げ材だけでなく、レンジフードに塗った塗料も同じではないかと考えられ、この有毒ガスの発生が命を落とす大きな原因だと言っても良いでしょう。
水害と断熱材
国内では何度も大きな水害が発生しています、いつも心配なのが断熱材です。特にグラスウールやロックウールの断熱材は、一度水分を含んでしまうと二度と乾燥することはありませんし、元の姿に復元することはありません。水害を受けた住宅は、たとえ、床下や床、壁を綺麗にしたとしても、断熱材を交換しなければ、必ずカビや腐朽菌が大量に発生します。
地震と耐力面材
熊本地震（2016年）では震度7の地震が２回連続で発生した。この二度揺れで崩壊した住宅も少なくなかった。地震力に抵抗する耐力壁に使う耐力面材の中には、何年も前から一度の地震で面材には亀裂が入り、二度揺れがあれば建物が崩壊するのではといわれてきた。体力面材の多くは、短な繊維を何かしらの方法で固めて製造されているため、割れやすい製品が多くあるとしか考えられなく、耐力面材にはご注意ください。
素材および建築建材を選ばれる際には、メーカーサイトにて詳細をご確認ください。
弊社では、安心して使える自然素材をより多くご紹介いたしたく、皆様から商品の紹介も募集いたしております。掲載以外の建材で推薦いただける建材がございましたら、自薦他薦を問わずお知らせください。
当コンテンツは、安心して使用できる建材を皆様にご紹介することを目的といたしており、製品に関する責任を負うものではないことを、あらかじめご了承下さい。
また、掲載に関しご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
住宅研究室「簷 Enn」サイト更新日2020年6月