自然素材住宅用建材10
耐力面材
既製品の耐力面材を使用しなくとも、木造住宅は筋かいをバランスよく丁寧に施工すれば、十分な構造耐力を得ることができ、しかも経年劣化の心配もありません。ただし、近年の断熱性能や機密性、さらには経費削減のための工期短縮、また大工職の不足や技術の継承問題などなどから、耐力面材に注目が集まる。しかし、ほとんどの耐力面材は合成樹脂接着剤で固められているため、接着剤の有効期限が住宅の寿命となる。また、耐力面材は人の想定にて、その強度が決定され、住宅が想定外の事態に陥った時、あるいは使用環境が想定外になった場合、例えば施工不要や経年劣化による漏水や浸水に見舞われた場合には、その耐力を確保することはできず、住宅の耐震・耐風性能は著しく劣化する可能性がある。もし、筋かいではなく、耐力面材を使うなら、それぞれの特徴を知り選んでほしい。
耐力面材の種類
無垢木材系耐力面材
国産材3層クロスラミナパネル
耐力3層パネル
無垢板材斜め張りパネル
ボード系耐力面材
せっこうボード系
ケイ酸カルシウム板系
火山性ガラス質複層板系
繊維板 MDF系
構造用合板
OSB(パーティクルボード)
格付け評価
推奨度 低:N☆<N☆☆☆☆☆:高
当自然素材集では、格付けが必要と思われる製品に、独自にN☆から☆☆☆☆☆までの5段階で評価を行っています。推奨度はN☆はあまり推奨できない製品で、N☆☆☆☆☆が最高評価になり、推奨度が高い製品になります。
Jパネル
国産材3層クロスラミナパネル
国産材のスギ、ヒノキを縦方向に製材したひき板を、繊維方向を揃え平行に幅はぎした1層のパネルを、繊維方向を互いに直交させて3層に積層接着したパネル。
Jパネル基本性能
格付け | N:☆ |
主原料 | 国産杉・檜 |
壁倍率 | 2.5倍 |
床・屋根倍率 | 四周打ち 3.0〜4.5倍 |
川の字打ち 1.2〜2.0倍 | |
厚み | 36mm・(30mm) |
協同組合 レングス|鳥取県 |
http://www.tottoriclt.co.jp |
丸天星工業株式会社|静岡県 |
https://www.marutenboshi.com |
株式会社ウッドベース|奈良県 |
http://www.web1.kcn.jp |
株式会社山城もくもく|徳島県 |
https://www.mokumoku-2000.com |
有限会社中村木材|島根県 |
https://www.nakamura-mokuzai.jp |
山佐木材株式会社|鹿児島県 |
https://woodist.jimdo.com |
耐力壁3層パネル
株式会社アサヒ|北海道 |
http://www.kk-asahi.net |
から松・とど松「耐力壁3層パネル」
原材料 | 北海道産 カラマツ・トドマツ |
壁倍率 | 大壁仕様 から松 4.2倍・とど松 3.6倍 |
真壁仕様 から松 3.6倍・とど松 3.3倍 | |
床倍率 | 四方ビス止め から松 4.1倍・とど松 2.8倍 |
短辺3列ビス止め から松 1.6倍・とど松 1.1倍 |
構造用集成材
Jパネル(CLT)と同じように、複数枚の挽板を繊維方向を平行に接着した製品が集成材。ラミナと呼ばれる5㎝以下の挽板を縦横方向に接着してつくられる。構造用集成材の種類はラミナの樹種や強度、構成配置、使用環境に適する接着剤の種類により39種に分類され、現在36種類が製造されているほか、特注品の製造も行う。CLTは主にパネル状に製品化され、面材のように広幅として使用されることが多いが、集成材は主に梁や柱などの長尺構造剤に使用される。
格付け | N:☆ |
無垢板材斜め張りパネル
乾燥させた無垢の杉材・桧材をまったく接着剤や化学物質を使用せず、釘・ステップル(金属)で、斜めに固定したパネル。
株式会社風土里舎(ふとりや)|長野県 |
http://www.hutoriya.net |
「どんとパネル」基本性能
格付け | N:☆☆☆☆ |
屋根倍率 (5寸勾配) | a パネル:杉板12mm桟付 1.34倍 c パネル:杉板12mm+12mm 3.30倍 d パネル:杉板30mm本実枠材付き 2.14倍 e パネル:ひのき板30mm本実枠材付き 2.68倍 |
床倍率 | b パネル:杉板・桧板混合 ダブルクロス12+12mm 3.5倍 c パネル:杉板ダブルクロス12+12mm 3.7倍 d パネル:杉板30mm本実枠材付き 2.4倍 e パネル:ひのき板30mm本実枠材付き 3.0倍 |
壁倍率 | bパネル:杉・桧混合 ダブルクロス12+12mm 3.2倍 cパネル:杉板ダブルクロス12+12mm 3.7倍 |
TIP構法
在来軸組構法で住宅を建てる場合、筋かいを施工した上で、厚み12mmのラス下地無垢材を柱等に斜め直打ちして、耐力補強するTIP構法(国土交通省壁倍率個別認定)もある。
日本TIP建築協会 http://tip-srt.com
石膏ボード系耐力面材
せっこうボードが水に濡れると、まるでよく煮込んだ、おでんの大根のように、指で軽く押してもフニャリと潰れてしまうくらい弱くなる。そして厄介なのは一度、濡れてしまうと乾くには長時間かかってしまうことにあるため、耐力面材として考えるなら、高い防水性能を有する面材を選ぶか、施工不良や防水処理剤の経年劣化、地震や強風などの揺れで発生するクラックからの漏水に注意が必要であり、湿潤な地域、浸水の可能性がある土地にも使用を控えた方が良いだろう。
吉野石膏株式会社 |
http://www.yoshino-gypsum.com |
「 タイガーEXボード9.5mm 」
格付け | N:☆ |
仕 様 | 硬質せっこう板 |
主原料 | せっこう・ガラス繊維・紙 |
壁倍率 | 2.2倍 2.3倍(施工法による) |
サイズ | 9.9×910×3030㎜ |
透湿率 | 14.6ng/(m•s•Pa) |
熱伝導率 | 0.26W/(m•K) |
「 ハイパーハード耐力壁T 」
格付け | N:☆ |
仕 様 | 硬質せっこう板 |
主原料 | せっこう・ガラス繊維・紙 |
壁倍率 | 2.3倍 2.4倍(施工法による) |
サイズ | 12.5×910×3000㎜ |
せっこうボード種類と主要用途 JIS規格【JIS A 6901】
一般社団法人石膏ボード工業会 |
http://www.gypsumboard-a.or.jp |
■ 普通硬質せっこうボード(GB-R-H)
GB-Rをベースにして、耐衝撃性がGB-Fの約1.2倍以 上、曲げ破壊荷重がGB-Rの約1.3倍以上のもの。
主要用途:間仕切、通路、廊下などの壁、腰壁その他防火、耐火、遮音の各構造の下地材
■ シージングせっこうボード(GB-S)
両面のボード用原紙および芯(コア)のせっこうに防 水処理を施したもの。
主要用途:屋内の台所、洗面所などの壁および天井の下地材
■ 強化せっこうボード(GB-F)
GB-Rの芯(コア)に無機質繊維などを混入したもの。 ただし、石綿は除く。
主要用途:壁および天井の下地材、防・耐火構造などの構成材
■ 構造用せっこうボード A種(GB-St-A) B種(GB-St-B)
GB-Fの性能を保持しかつ、くぎ側面抵抗を強化したもので、側面抵抗によってA種及びB種がある。
主要用途:耐力壁用の面材
■ 不燃積層せっこうボード(GB-NC)
GBの表紙として不燃性の原紙を用いたもの。不燃性 表紙に化粧を施したものもある。
主要用途:化粧なし|壁および天井の下地材 ・化粧あり|壁および天井の仕上げ材
■ せっこうラスボード(GB-L)
GB-Rの表面に長方形のくぼみを付けたもの。
主要用途:せっこうプラスター塗壁の下地材
■ 化粧せっこうボード(GB-D)
GB-Rの表面に化粧を施したもの。
主要用途:壁および天井の仕上げ材
■ 吸放湿せっこうボード GB-R-Hc GB-D-Hc
GB-R,GB-Dの性能を保持しかつ、吸放湿性能を約3倍に高めたもの。
主要用途:吸放湿性能によって室内湿度を一定範囲内に保つの に適した壁および天井の下地材および仕上げ材
ケイ酸カルシウム板系耐力面材
繊維強化セメント板とは石綿以外の繊維で強化成形したスレート、けい酸カルシウム板及びスラグせっこう板で、中でもけい酸カルシウム板は、けい酸質原料、石灰質原料、パルプ等の繊維及び混和材料を主原料とした製品で、強く安定した結晶構造を持ち、他のボードと比べて経年変化、温湿度による変質・変形が少なく、安定した品質を持つ不燃材。原料はセメントで基本的に圧縮荷重には強く、引っ張り方向に弱いため繊維により補強されるが、繊維の長さは短く引っ張り力には弱い傾向がある。
ニチハ株式会社 |
https://www.nichiha.co.jp |
ニチハ耐力面材『あんしん』
格付け | N:☆ |
仕 様 | 両面アクリル系樹脂塗装/パルプ・けい酸質混入セメント板 |
主原料 | パルプ・けい酸質・セメント(両面アクリル系樹脂塗装) |
サイズ | 9.9×910×3030㎜ 9×910×2730㎜ |
壁倍率 | 2.5、2.9、3.2、4.4、5.0(種類・施工法による) |
熱抵抗値 | 0.05(m²•K/W) |
透湿抵抗 | 8.04(m²•h•mmHg/g) |
アイカ工業株式会社 |
https://www.aica.co.jp |
「 モイスTM耐力面材 」
格付け | N:☆ |
仕 様 | 繊維混入けい酸カルシウム板 |
主原料 | けい酸カルシウム・ワラスナイト・有機繊維・結晶質シリカ |
サイズmm | 9.5×910×2420・9.5×910×2730・9.5×910×3030 9.5×1000×2420・9.5×1000×2730・9.5×1000×3030 |
壁倍率 | 3.8倍 |
熱伝導率 | 0.24W/m•K以下 |
透湿抵抗 | 0〜50% 6.40(m²•h•mmHg/g) 50〜100% 2.32(m²•h•mmHg/g) |
ケイ酸カルシウム板の種類【JIS規格】繊維強化セメント板JIS A 5430
|せんい強化セメント板協会|SKC協会 |
http://www.skc-kyoukai.org |
繊維強化セメント板の種類
原料:セメント、石綿以外の繊維、混和材料
1・スレート(フレキシブル板等)
2・けい酸カルシウム板
3・スラグ石膏板
けい酸カルシウム板の種類
けい酸カルシウム板 タイプ2
品種:1.0けい酸カルシウム板 (1.0FK)
:0.8けい酸カルシウム板 (0.8FK)
主原料 :石灰質原料、けい酸質原料、石綿以外の繊維、混和材料
製造方法:抄造法(ウエットマシン)
主な用途:内装用(天井、壁)、軒天井
けい酸カルシウム板 タイプ3
品種:0.5けい酸カルシウム板 (0.5TK)
:0.2けい酸カルシウム板 (0.2TK)
主原料 :石灰質原料、けい酸質原料、石綿以外の繊維、混和材料
製造方法:プレス法(ボードプレス)
主な用途:鉄骨耐火被覆用及び内装加飾用
板状の種類
平板:素板板で不燃、防・耐火建材としての使用や、化粧板の基材。
積層板:2枚以上積層(接着)した厚板。
有孔板:平板に貫通穴を開けた製品。裏面に空気層や吸音材を設けると吸音性能が向上。
化粧板:平板の表面にUV塗装、シート張り、突き板張りなど化粧仕上げを行った製品。
火山ガラス質複層材(VSボード)系耐力面材
面内せん断に対しては抵抗力が高いが、曲げや引張りなどに対する抵抗力は、構造用合板に比べ低く釘穴がゆるんだり、釘頭がめりこんだりしやすいため、釘の保持力は低く、材自体の耐震性強度は高いものの、建物への固定法によっては耐震力は期待できない。
透湿性能があるため、壁の中に入り込んだ湿気は屋外に排出され、壁内結露を防ぐ効果がある。主に無機質で構成され白蟻や水に強く、濡れても腐らないが、水分の吸収は好ましくなく、透湿防水シートなどを用いて水に濡れないようにすることが必要。
大建工業株式会社 |
https://www.daiken.jp |
「無機質系体力面材 ダイライトMS」
格付け | N:☆ |
仕 様 | 火山性ガラス質複層板 |
主原料 | ロックウール(鉱物繊維)・火山性ガラス質材料(シラス) |
壁倍率 | 厚み9㎜ 2.5倍・厚み12㎜ 3.0倍 |
透湿抵抗 | 9㎜ 2.29(m²・h・mmHg/g) 12㎜厚 2.91(m²・h・mmHg/g) |
熱伝導率 | ーW/m・K |
サイズ | 9㎜厚・12㎜厚共 910×2730・910×3030 960×2730・960×3030 1000×2730・1000×3030 |
火山性ガラス質複層板の種類と主要用途 JIS規格【JIS A 6901】
火山性ガラス質材料工業会|VS工業 | |
http://www1.odn.ne.jp/~adu65520/vsma/ |
主として建築物の化粧材,内外壁下地、床下地、屋根下地、型枠などに用いる建築用ボード。原料としてシラス、白土、軽石などの火山性ガラス質たい積物の粒体及びそれらの発泡体を、ロックウールやグラスウールなどの無機繊維と、フライアッシュ、炭酸カルシウムなどの無機粉体とを複合し、接着剤にて層状に成形した製品。
接着剤:フェノール樹脂、熱可塑性樹脂 (PVA)、でん粉など。
密度(g/cm3)による区分と主な用途
A1:0.4以上0.6未満
内装下地、軒天井材、天井下地材、化粧下地、パネル中しん、簡易間仕切りなど
A2:0.4以上0.6未満
調湿建材など
B:0.6以上0.8未満
構造用内外装壁下地材、非構造用下地材、化粧下地材、内外装壁材、床下地材
屋根下地材など
C:0.8以上
打込型枠、化粧下地など
繊維板(MDF)系耐力面材
原料は林地残廃材や小径木、製材所や合板工場からの廃材、製紙工場からの未利用低質チップおよび建築解体材を小片または繊維化して造られ、成形方法は乾式法と湿式法があり、乾式法は気流を利用し、湿式法は水を媒体とする。インシュレーションボードは熱圧せずに乾燥しますが、ハードボード、MDF、パーティクルボードはサイズ剤や接着剤を添加後、高湿、高圧で圧締される。いわば硬質スポンジ状厚紙で、透湿性能はある。
株式会社ノダ | |
http://www.noda-co.jp |
「構造用ハイベストウッド」
格付け | N:☆ |
仕 様 | 構造用MDF木造用耐力面材 |
主原料 | 木質繊維、合成樹脂接着剤 |
壁倍率 | 2.5倍・4.0倍(使用釘種による) |
サイズ | 9×908×2730 9×908×3030mm 9×998×2730 9×998×3030mm |
熱伝導率 | ー W/m・K以下 |
透湿抵抗 | 2.0(m²・h・mmHg/g) |
ホクシン株式会社 | |
http://www.hokushinmdf.co.jp |
「構造用スターウッド」
格付け | N:☆ |
仕 様 | 構造用MDF木造用耐力面材 |
主原料 | 木質繊維、合成樹脂接着剤 |
壁倍率 | 2.7倍・2.9倍・3.6倍・4.0倍(パネル種類および工法による) |
サイズ mm | 9×908×1820 9×908×2430 9×908×2730 9×908×3030 9×998×2000 9×998×2730 9×998×3030 |
熱伝導率 | ー W/m・K以下 |
透湿抵抗 | 2.0(m²・h・mmHg/g) |
繊維板(ファイバーボード)の種類と主な用途【JIS規格】JIS A 5905
日本繊維板工業会(JFPMA) | |
http://www.jfpma.jp |
インシュレーションファイバーボード(IB)
記号:A-IB|A級インシュレーションボード 主な用途:断熱材
記号:T-IB|タタミボード 主な用途:畳床
記号:T-IBS-IB|シージングボード 主な用途:外壁下張り用
MDF:ミディアムファイバーボード
■ 密度による分類
普通MDF:密度 0.35g/cm3以上
構造用MDF:密度 0.7g/cm3以上0.85g/cm3以下
■ 接着剤の種類による分類
Uタイプ 接着剤:ユリア樹脂系又は同等以上
主な用途:家具、キャビネットなど
Mタイプ 接着剤:ユリア・メラミン共縮合樹脂系又は同等以上
主な用途:建築下地(床、内壁、外壁、屋根)造作部材など
Pタイプ 接着剤:フェノール樹脂系又は同等以上
主な用途:建築下地(床、内壁、外壁、屋根)造作部材など
HB:ハードボード
スタンダードボードSハードボード 主要用途:内装用化粧ハードボード
テンパーボード Tハードボード 主要用途:外装用化粧ハードボード
構造用合板
合板は、広葉樹もしくは針葉樹の丸太をカツラ剥きにした薄い板(単板、ベニヤ)を、繊維方向が1枚づつ直交するように奇数枚の単板を接着剤で貼り合わせた板である。単板の枚数はプライ数と呼ばれ3プライ、5プライ、7プライなどが標準で、厚さは9.0、12.0、15.0mmの3種類が主流。
構造用合板【JAS規格】
日本合板工業組合連合会 | |
http://www.jpma.jp |
1級と2級、強度等級の違いは原木樹種の違い
1級 強度等級:記号 A、B、C、D|主としてラワン合板
1級、2級 強度等級:記号 E、F|針葉樹合板
使用接着剤の種類による類分|構造用合板は、特類または1類
■ 特類:常時湿潤状態における接着耐久性が確保されており、外壁や屋根の下地板に用いる。
■ 1類:防水紙等で防水処理を施した外壁・屋根、間仕切壁、床の下地板に用いる。
接着剤種類:フェノール系、レゾルシノール系、イソシアネート系
防虫処理剤:ほう素化合物、ホキシム、フェニトロチオン、ビフェントリン、シフェノトリン
接着層を有する合板は透湿性能がないため、壁体内結露の原因になることがあり、漏水や壁内結露などにより、常に濡れている状態になると、木部が吸水し膨らむと単板が剥がれる原因となる。
OSB 構造用パーティクルボード
一般にOSBと呼ばれ、構造用面材に使用される配向性ストランドボードで、わかりやすく言えば、木材小片入り樹脂パネルです。木材の端材や廃材などの切削片・破砕片、そう私のように鰹節削りが苦手な者が削った、パラパラな状態の鰹節のような木片をパーティクルと呼び、これらを接着し板状に成型した後、ロータリーレースやスライサー等により切削した単板を積層接着した、主として構造物の耐力部材として用いられる構造用パネル。
日本ノボパン工業株式会社 | |
https://www.novopan.co.jp |
「novopan STP Ⅱ」
格付け | N:☆ |
仕 様 | 構造用パーティクルボード |
主原料 | 廃木材、未利用木材小片、合成樹脂接着剤 |
壁倍率 | 2.倍・2.9倍・3.0倍(工法による) |
サイズmm | 9×908×2440・9×908×2730・9×908×3030 9×998×2440・9×998×2730・9×998×3030 |
熱伝導率 | ー W/m・K |
透湿抵抗 | ー m²・h・mmHg/g |
パーティクルボードの種類と用途【JIS規格】JIS A 5908
JFPMA|日本繊維板工業会 |
http://jfpma.jp |
木材などの小片を主な原料として接着剤を用いて成形・熱圧した素地板、および両面又は片面に化粧紙等を接着した化粧パーティクルボード,構造用パーティクルボードがある。
耐水性による区分
■ 普通(Uタイプ)記号:REG
接着剤種類:ユリア樹脂系
用途:家具、キャビネットなど
■ 耐水1(Mタイプ)記号:MR1
接着剤種類:ユリア・メラミン共宿性樹脂系
用途:建築下地(床、壁、野地)造作部材など
■ 耐水2(Pタイプ)記号:MR2
接着剤種類:フェノール樹脂系
用途:高い耐水性が求められる建築下地(床、壁、野地)、造作部材など