カビは室内のどこにでも存在する
地球上のカビの種類は分かっているだけで約7万〜8万種類あるといわれています。私たちの生活環境で、あらゆるところにカビは存在し、カビを全て除去することは非常に難しことで、カビはアルミニウムやカメラのレンズ内でも増殖します。しかし、カビが存在しても、増殖させなければ、そんなに恐れる必要もありません。トラブルを引き起こすカビは7〜8種類に限られているといわれていますが、カビは湿気の多い場所だけでなく、種類によっては乾燥を好む好乾菌も存在します。カビの特性を知り、暮らし始めてもカビが増殖しにくく、あまりカビを気にしなくとも生活できる家づくりは可能です。ただし、水槽や観葉植物、エアコンや加湿器のフィルターの手入れ不足、梅雨時の室内干しなど、暮らし方によっては、カビの増殖を促すこともありますので要注意です。
もくじ
身の回りに存在するカビの数
住宅内でカビが発生する建材とその対策
カビの種類と住宅内の主な発生箇所
住宅内に発生する主なカビの種類と特徴
カビが増殖する4条件
カビの発生を予防する家づくり
カビ・真菌が引き起こす主な病気
身の回りに存在するカビの数
土壌 10万〜1,000万個/g
空気中 室内 13未満〜3,750個/m3
室外 13未満〜2,750個/m3
ハウスダスト 10万〜100万個/g
じゅたん・カーペット 10万〜100万/100㎝2
畳 10〜1,000個/100㎝2
フローリング 10〜100個/100㎝2
ふとん 10〜100個/100㎝2
引用:神奈川県衛生研究所
住宅内でカビが発生する建材とその対策
■ 塗料:厳しい条件下ではどの塗料にも発生。特に水性エマルションは要注意、使用は最小限に。
■ 接着剤:建築用の接着剤の多くは防カビ剤が含有。カビが発生することも多く、使用は最小限に。
■ 塩ビ壁紙:増殖しやすく防カビ剤は必要不可欠だがカビは発生しやすいため塩ビ壁紙は使わない。
■ 繊維材料:住宅では、木材、畳、紙、布地など。薬剤の利用より日頃の手入れがしやすい工夫を。
■ タイル目地:アルカリ性が無くなくなると、カビが発育しやすくなる。日頃の掃除と換気が必要。
■ プラスチック:便器ロータンク結露防止材、洗濯機パンなどのプラスチック製品は少なく。
■ シリコン樹脂:コーキング材の使用はなるべく少なくする。
■ アルミニウム材料:特にサッシ窓枠は結露しにくいアルミサッシを選ぶ。
カビの種類と住宅内の主な発生箇所
住宅内に発生する主なカビの種類と特徴
リゾプス|俗名:クモノスカビ
毛足が長く、全体に灰色で汚れた感じのクモの巣のようになる。空気中に広く分布しており、多くの食品、加工品を変質、腐敗させ室内中どこにでも存在している。アルコール製造に利用される種類もある。
■分布
・建物|空気中に広く分布
・食品|穀類、パン、果実、野菜、ナッツ類、香辛料、食肉加工品、乳製品、発酵食品など
■カビ毒:産生することがある
■色:灰色
アスペルギルス|俗名:コウジカビ
菌の酵素力が強く、糖化力とタンパク分解力が優れているのが特徴。みそ、しょうゆ、清酒、焼酎など日本の伝統的な発酵食品の製造に大昔から非常に多くの分野で活用されてきた。一方で、種類によっては、冷凍食品から検出されたこともあるカビ毒を産生する種類や肺アスペルギルス症を発症させるカビもこの仲間です。
■分布
・住宅|室内空気中、ハウスダスト、冷蔵庫、居室(和室・洋室)、押入れ、下足棚、畳、じゅうたんなど
・食品|穀類、穀類加工品、豆類、ナッツ類、香辛料など
■色:黄緑色、緑色、白、黒
■カビ毒
・アフラトキシン(猛烈な発ガン毒素)(産生:アスペルギルス・フレーバス)
・ステリグマトシスチン(発ガン毒素)(産生:アスペルギルス・フェルシコール)
■健康障害:肺アスペルギルス症・肝硬変
ペニシリウム|俗名:アオカビ
みかんや餅、パンに生える青いカビで、食品の腐敗を起こす比較的乾燥に強い代表的なカビ。ブルーチーズを代表されるチーズの熟成菌などにも使われ、青カビは健康に悪いという心配はない種類も多種ある。一方で有害菌は、穀類やパンをはじめ、加工食品、野菜、果物などを腐敗させ、さらに飲料汚染をすることも知られており、約290種と非常に種類も多く多様な生態がある。抗生物資のペニシリンは青カビから作られたことは、皆さんもよくご存知だと思います。
■分布
・住宅:浴室、洗面所、トイレ、台所、居室、押入れ、下足棚、エアコン、加湿器、塩ビ壁紙など
・食品:穀類、穀類加工品、果実、果実加工品、野菜、豆類、ナッツ類、香辛料、生コーヒー豆、乳製品、食肉加工品、冷凍食品など
■色:表面|青灰緑色、鈍緑色~青緑色、暗緑色、暗黄緑色、黄色、白
裏面|レモン色~褐色、淡黄色、淡褐色、褐色、橙褐色~赤褐色
■カビ毒
・シトリニン、パツリン、ルテオスカイリン、シクロクロロチン、イスランジトキシン
■健康被害
・肝臓障害、肝硬変、肝ガン
フザリウム|俗名:アカカビ
羊毛状で白、黄色、褐色、ピンク、赤、赤紫などの種類も多く、人の目や皮膚に障害を与える種類や、動物や家畜、植物、昆虫までも発病させる種類などもある。特に、麦に発生する赤カビは、猛烈なカビ毒トリコテセンを産出するので有名で、その毒素は骨髄など造血機能に障害をもたらし、白血球数を1/10~1/20に減少させ、敗血症などの障害も引き起こす恐ろしいカビである。プラスチックを腐食するのもフザリウム菌で、高湿度を好み内外からの検出率も高い。しかし、害虫退治や栄養学的に優れた種類は、家畜の飼料、さらに食糧生産に活用できる可能性を持つ貴重なカビです。
■分布
・住宅:浴室、洗面所、トイレ、台所、冷蔵庫、排水管など
・食品:穀類(麦、米、トウモロコシ)、穀類加工品、豆類、ナッツ類、香辛料など
■色:灰黄色、橙色、赤橙色、紫赤色、ピンク色、淡クリーム色、ライラック色
■カビ毒
トリコテセン系マイコトキシン(ニバレノール、デオキシニバレノール)、ゼアラレノン、フモニシン、モニリフォルミン
■健康障害:目や皮膚障害、中毒、敗血症
クラドスポリウム|俗名:クロカビ/クロカワカビ
濃オリーブ色でビロード状のカビで、胞子は喘息やアレルギーを引き起こす。エアコン内部や加湿器内に発生しやすく、塩ビ壁紙と塗装面などに非常に発育する黒いカビ。クラドスポリウム・レジネという種類は、アルミニウムを腐食する代表的な種類。
■分布
・住宅:浴室、洗面所、トイレ、台所、畳、居室、押入れ、下足棚、アルミサッシ、エアコン、加湿器など
・食品:乾燥穀類、貯蔵食品、植物、油剤など
■色:オリーブ色、暗褐色
■カビ毒:産生しない
■健康障害:喘息、アレルギー疾患
トリコデルマ|俗名:ツチアオカビ
アレルギー性の病気を引き起こす緑色のカビで、胞子は飛散しやすく、吸い込むと喘息を引き起こします。室内の塩ビ壁紙の表面に繁殖しやすく100円玉大の面積に20億もの胞子が着生する。木材やパルプ、繊維にも好んで増殖し、木質を分解して栄養にする力があります。
■分布
・住宅:排水管、木材、繊維
・食品:穀類、豆類、ナッツ類、果実、野菜、キノコなど
■色:濃緑色、黄緑色
■カビ毒:トリコテセン系カビ毒
■健康障害:アレルギー疾患
アウレオバシジウム|俗名:黒色酵母/黒酵母
浴室のタイル目地やコーキング、冷蔵庫のパッキン、ビニル壁紙や塗装面、モルタル面やアルコール発酵臭のある環境(醸造工場など)にも発生しやすい。真っ黒でネバネバしたビロード状に繁殖する。土壌中にいて農作物に病気を引き起こしたりもする。紫外線や乾燥、低温、風雨にも強いやっかいなカビです。
■分布
・住宅:タイル目地、冷蔵庫パッキン、浴室、洗面所、トイレ、台所、
・穀類、豆類、ナッツ類、果実、野菜、清涼飲料水、ところてん、ゼリー、植物など
■カビ毒:産生しない
■色:淡桃色(若い集落)~黒褐色(成熟)
■健康障害:喘息、アレルギー性鼻炎
アルテルナリア|俗名:ススカビ
胞子が飛び散り喘息を引き起こすこともあります。自然界に非常に広く生息し、コロニーが発育すると灰色に黒い斑点のように見え、やわらかい感じの羊毛状のカビで、農作物に被害をもたらすことがある。湿性を好み、暗い地下室や乾燥不良の床下や室内に発生するが、プラスチックを腐食する力が強く、ビニル壁紙や塗装面にもよく生え、クーラーや加湿器内部でも増殖する。一旦発生すると除去しにくい厄介なカビ。
■分布
・住宅:浴室、洗面所、トイレ、台所、ビニル壁紙、塗装面
・食品:穀類、果実、豆類、ナッツ類、香辛料、野菜など
■カビ毒:テヌアゾン酸、アルタナリオール、アルタナリオールモノメチルエーテル
■色:黒褐色
■健康障害:喘息、アレルギー性鼻炎
ニグロスポラ
喘息やアレルギー疾患の原因となるカビ。土壌中にいる黒に近い灰色で表面形状は綿状や羊毛状。農作物のほか、農業用ビニールハウスの塩化ビニール製フィルムや、食品工場の内装材、食品の包装材料、住宅のモルタル面やビニル壁紙などに繁殖します。本来は植物に寄生しながら空中に浮遊するカビですから、観葉植物などを室内に持ち込む場合には注意が必要。
■分布
・住宅:観葉植物、塩ビクロス
・食品:穀類、豆類、トウモロコシ、香辛料、果実、植物など
■色:黒褐色、灰黒色
■カビ毒:産生しない
■健康障害:喘息、アレルギー性鼻炎
ケトミウム|俗名:ケタマカビ
コロニーの発育当初はふわふわしているが、突然オリーブ褐色の小さな粒が出はじめ、集合体に変化する。紙、パルプ、木材、穀類に発生し、セルローズを強力に分解し、悪性の毒素を産出するともいわれている。
■分布
・住宅:浴室、和室(畳)
・食品:穀類、豆類、ナッツ類、香辛料など
■色:オリーブ褐色~暗褐色
■カビ毒:ケトグロボシン、ケトクロミン、ステリグマトシスチン、ケトミン
■健康障害:ー
ムコール|俗名:ケカビ
自然界に広く分布しており、白い毛髪状に生育し、やがて白色、淡黄色、淡灰色などになる。『ケカビ』の名称がぴったりのカビ。食品の腐敗に関与しているものが数多く、比較的発育が速いという特徴があり、食品の中で短時間に発育することがある。冷蔵庫の中でも増えてしまう場合があるので、注意が必要です。
■分布
・住宅:和室(畳)、押入れ、
・食品:食肉、果実、野菜、発酵食品など
■カビ毒:産生しない
■色:白色、淡黄褐色~灰色
健康障害:稀に皮膚障害と肺障害
参考:井上真由美著:「カビの常識 人間の非常識」平凡社新書
:株式会社 リンクス
カビが増殖する4条件
カビの胞子は、高条件の環境では2~3日で目に見える塊(コロニー)を作り、1週間もするとたくさんの胞子を発生し周囲に撒き散らし、風や水あるいは人によって他の場所に運ばれ、再び発芽し発育します。この繰り返しによりカビは広がります。
■ 栄養源:塗料や合成樹脂、木材、繊維、アルミニウムまでも栄養源として増殖します。
■ 湿度:65%以上を好み、80%以上で急激に増殖する種類が多い。
■ 温度:5~35℃で増殖、25~30℃を最も好む。カビは70℃程で死滅するが、カビ毒は分解しない。
■ 換気:空気が滞留するような場所を好みます。
カビの発生を予防する家づくり
カビの発生を予防する家づくりの基本は、部屋ばかりではなく収納部分も含め、家全体の風通しがよく、埃が溜まりにくく、気楽に掃除ができる住まいです。機械換気を効率よく使用することも大切だと思いますが、機械換気では掃除した時に舞い上がってしまう埃などは、簡単に排気できません。また、あまりにも機械に頼った住まいは、何かのトラブルが発生した時のことも考えれば、新しく計画する住宅は、あくまでも住宅の基本性能として、カビが生えにくい計画を行い、機械換気は、あくまでも補助的に使用するくらいの性能が、求められるのではないでしょうか。
■ 室内全体が風通しがよく、埃が溜まりにくく、掃除がしやすい設計をする。
■ 造り付け家具を計画し、置き家具を減らす。置き家具を置く場合には壁面と離して置く。
■ 生活雑貨など細かなものも、収納できる場所を作り、楽に掃除をできる収納計画をする。
■ なるべく一部屋に2箇所以上の窓を設け、風邪通しが良い間取りの設計を計画する。
■ 押入れは結露が発生しない計画をし、ものを入れても通気がよく、掃除をしやすい工夫をする。
■ キッチンや浴室など水回りは、効率よく換気扇が排気できる計画をする。
■ 梅雨時の物干し場を確保して置く。
■ 下足棚は、湿気がこもりやすいので、扉を閉めておいても通気可能な扉のデザインや工夫をする。
■ 窓は、雨の日でも換気できるデザインや大きさ、数、位置の検討する。
■ 特に北面の壁は結露しにくい断熱計画を行う。
■ 外壁の壁は壁の中で結露が起きないように、断熱と透湿を十分考慮した構造と素材を採用する。
■ カビが発生しにくい素材を選ぶ。
■ 室内ばかりでなく、住宅の外周も風の通りが良くなる建物の形と配置計画を行う。
カビ・真菌が引き起こす主な病気
【真菌症】
真菌症は、寄生部位によりさまざまな俗称をもつ水虫、しらくも、ぜにたむし、いんきんたむしのように、白癬菌が皮膚に寄生して発症する「表在性真菌症(皮膚真菌症)」と、抵抗力が弱っている方が発症しやすい肺に病変を作る「アスペルギルス症」、健常者にも感染し中枢神経系にまで侵攻しやすい致死的感染症である「クリプトコックス症」、日和見真菌症の「カンジダ症」「やアスペルギルス症」などがあります。
【過敏性肺炎】
抗原として頻度は高いものに、カビ(トリコスポロン)や有機物の粉塵、化学物質、細菌の一種、鳥類の排泄物に含まれるタンパク質、キノコの胞子、ポリウレタンの原料となるイソシアネートなどを繰り返し吸い込んだことによるアレルギー反応が原因となる。肺にある小さな空気の袋(肺胞)や最も細い気道(細気管支)の内部や周囲に発生する炎症。息切れ、せき、発熱といった症状が見られ、抗原を避けることにより、改善しますが、長期間抗原に曝露されていると炎症が慢性化し、肺がどんどん固くなります。エアコンのフィルターや本体内部、加湿器内部に発生するカビは風で大量に飛び散るので、定期的な点検がとても大切です。
【好酸球性肺炎】
薬物やカビ(真菌)などのアレルゲンを吸入により発症すると報告されている好酸球性肺炎は、原因が不明であることも少なくなく、一般的な肺炎と診断されることが多いが、抗菌薬の投与により改善しないため、呼吸器科に相談されることが多い病気です。急性の場合では、急速に呼吸困難が進行する場合もあり、慢性の経緯をたどる場合は、数日から数か月でせき、発熱、だるさや進行する息切れなどがみられます。喘息のようなヒューヒュー、ゼーゼーした音(喘鳴:ぜんめい)を伴うこともあります。
【アレルギー性気管支肺アスペルギルス症】
免疫力が低下している人や肺に空洞性の病変がある方、あるいはアスペルギルスに対してアレルギーを持っている方が、カビの一種であるアスペルギルスを吸い込むことで肺の感染症を引き起こす病気です。主にアスペルギルス・フミガートスという種類で発症することが多いですが、稀にアスペルギルス以外のカビで同様の病気を発症することもあります。この病気は喘息を持っている患者さんが発症しやすく、喘息発作と同様で咳や痰、喘鳴などの症状がでます。通常の喘息と比較してお薬がなかなか効きにくいことが多く、重症例では発熱や食欲不振、血痰や喀血、息苦しさなどを伴います。
【気管支ぜんそく】
チリダニやハウスダスト、ペットのフケ、カビなどのアレルギーによることが多く、原因物質が特定できないこともある気管支ぜんそく(喘息)は、気道に炎症がおこり気道が敏感になるため、さまざまな刺激によって発作的に気道が狭くなり、発作的に咳や痰が出て喘息発作をおこします。夜間や早朝に出やすくゼーゼー、ヒューヒューという音を伴って息苦しくなります。国内では子供の8~14%、大人では9~10%が喘息を患っているとの報告があり、高年齢で発症する方もおられます。
【アトピー性皮膚炎】
皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)がある部分に、様々な刺激や食品や薬品、ダニ、カビなどによるアレルギー反応が加わり、痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)を発症すると考えられています。成人になってからのアトピー性皮膚炎は、肌の露出部分に多く揮発性有機化合物が原因だと指摘する専門家もいる。最近(2018年)にはアトピー性皮膚炎の有病者は、減少傾向にあると報告されています。
【食中毒】
食品に生えたカビは、カビ毒を作り出します。カビ毒には300種類以上もあり、食中毒を起こすもの、強い毒性を示すもの、「マイコトキシン」「アフラトキシン」「ステリグマトシスチン」のように発ガン性毒素を持つカビ毒まであります。カビ毒は熱に強く、通常の調理や加工の温度(100℃~210℃)や時間(60分以内)では完全に分解することはできませんので、カビが多量発生しない環境を作ることが重要です。
【アレルギー性鼻炎】
主にダニとハウスダストにより発症すると指摘されているが、カビにも注意が必要。喘息に悩まされていたお子さんが、高学年になり喘息発作の減少とともに、家庭内アレルゲンによる一年中くしゃみや鼻水、鼻づまりの症状を発症するアレルギー性鼻炎を発症することも多い。アレルギ-性鼻炎は決まった季節だけに鼻の症状を発症する季節性アレルギ-性鼻炎と、一年を通じた慢性的な通年性アレルギ-性鼻炎に分けられます。
【アレルギー性角膜炎】
免疫細胞がたくさんあり、血管も多い目は、抗原が入りやすく、常に潤っているため抗原のタンパク質を溶かすため次から次へと炎症を起こす細胞が入りやすく、目は非常にアレルギー症状が出やすい場所です。目のアレルギー症状は、かゆみや異物感、涙に加え場合によっては黒目に傷がつくこともあります。
アレルギーの原因はまだ分からないことが多いのですが、最近の大きな環境の変化、大気汚染や有害な揮発性有機化合物を含んだ建築建材の使用、密閉した住まいにダニやカビが増えていることなどが原因ではないかと考えられています。
参考
一般社団法人日本呼吸器学会
公益社団法人日本皮膚科学会
一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会
日本眼科学会
国立感染症研究所
北海道大学大学院学研究院・医学部皮膚科「あたらしい皮膚科学第2版」
身の回りに存在するカビの数
住宅内でカビが発生する建材とその対策
カビの種類と住宅内の主な発生箇所
住宅内に発生する主なカビの種類と特徴
カビが増殖する4条件#increase
カビの発生を予防する家づくり
カビ・真菌が引き起こす主な病気